【大学教員】のおすすめ漫画3 風の谷のナウシカ(トルメキア戦没Ver)
前回の古典マンガの紹介から一転して,今回は「風の谷のナウシカ」です。
「ネタバレほぼ無し」編です。
テレビでもジブリ映画「風の谷のナウシカ」が放送されていますので,見たことがある人も大勢いるかと思います。
しかし,多くの方がご存知でしょうが「映画のナウシカは,コミックのほんの!ほんの!一部」です。原作の「風の谷のナウシカ」は全7巻の連載開始から最終回までに12年を費やした連載漫画です(1982年-1994年)。
映画しか見ていない人は,「風の谷のナウシカ」の「ぜ」しか知らないです。
映画では,全7巻の最初の1-2巻に相当する内容であり,原作ではその続きを読むことができます。映画では腐っちゃう巨神兵にも「オーマ」っていう名前があります。
今回はネタばれ無しですので詳しくは申し上げませんが,
いち研究者としてラストの流れは非常に興味深いです。
現実世界でも,ある研究課題に世界中の研究者が様々なアプローチで解決をはかろうとしますが,その時代の技術や倫理観,法律および学会内での権力(有名な先生の研究結果)や研究費の配分によって研究はある方向にかたよって進みます。
身近な例でいうと,アスベスト健康被害や海洋環境におけるマイクロプラスチックでしょう。どちらの技術も当初は我々の生活を豊かにするために使用され始めました。プラスチックに限って言えば,分解されない等の様々な物性耐性が良いものが続々と開発されたという歴史があります。結果、現在は分解されにくいプラスチックが環境問題として漂っています。
ナウシカの「環境問題」についても,ある研究者集団(土鬼帝国の影ボス;墓所)が「ひとつの解決策」を考案して,恐らく世界を無視して実施したと考えられます。しかしながら,時代とともに再考され,最後は土鬼帝国とは派閥が異なる研究者集団により開発されたと私的には考えている巨神兵に
「ギリギリ,ジュワジュワ,ぎゃーーーー」とされるわけです。(※ネタばれ無しって,難しい・・・)
ネタばれ無しということですが,原作漫画を読んだ人が一同に賛成することにクシャナ殿下への印象です。
という私の意見にも賛同する方も多いはず!です。
映画で巨神兵に「薙ぎ払え!」と命令した金色鎧をまとっていた女性がクシャナです。(下記,旗を持っている女性です。)
原作漫画を読まないとわからないのですが,女性としての魅力を放ちながらも武人としてのカッコよさを兼ね備え、さらには部下であるトルメキア兵から絶大な信頼と忠誠を得ている王女です。
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キングダムでいえば,王騎将軍
ONEPIECEでいえば,エドワード・ニューゲード(白ひげ)
aikoでいえば,バニラのにおいのするTinyな女の子 にも負けないのではないか!と錯覚するぐらい魅力的な人物がクシャナ殿下です。正気です。
クシャナ殿下には3巻で惚れることができます。
3巻のP99の最左下のコマ内で,先頭に立ってさっそうと現れるクシャナ殿下の姿はかっこよすぎます。クシャナ殿下の横で「歩けるものは,殿下につづけ!!」と言っている兵士より前に歩きたくなります。
何だったら次のP100で,クシャナ殿下に「どうした わたしはもどって来たのだ」と言われたどう見ても古参で結構えらい階級であろうおじさんセネイが「はぃ、はい!」と思わず涙目になっちゃうのも,学部生のころにナトリウムのスライスをしていて火花からのヘキサンに引火して大炎上して焦っている私にビーカーをガンガンしてさっそうに消してくれたラボの先輩の「大丈夫か?焦るな?」の私の回答「は、はぃひ!(涙目)」を思い出し,胸が熱くなりクシャナに心を持っていかれます。
そして,P118からP145(P153)までの「攻城砲の破壊」の描写はいまだに何度見ても震えます。研究者であれば「こんな論文書きたい!」です。二次元の紙に書かれた躍動感あふれる馬(鳥)上の疾走シーンは【圧巻!!】の一言に尽きます。
この後は,「あれ?クシャナがヒロイン?」と錯覚するぐらいの「風の谷のナウシカ」が展開されます。原作漫画において,クシャナ殿下がどうなっていくか?最後はどうなるのか?物語が終わった後は?
ネタばれ無し編としては以上になります。
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※映画の「ナウシカ」@eBookJapnaはシネマコミックとして電子書籍化されています。残念ながら原作漫画の電子書籍は2021年2月時点では存在しません。電子書籍として常に携帯したいですね。
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