【大学教員】が教えるオンライン授業パソコンの選び方1
大学新生活に向けて,パソコン購入を考えている方も多いかと思います。
大学からも「おすすめパソコン」として案内があるかと思いますが,はっきり言って「割高」です。12万ぐらいしますよね・・・でも,よくわからないし買っちゃいますよね。
もったいない・・・
例年であれば,
・慣れたころに購入してください。
・大学には自由に使えるパソコンがたくさんあります。
・落ち着いたころにラボに来ていただければ教えますよ。
など,新入生と保護者にお伝えしていたのですが,昨今の感染症対策として遠隔授業が当たり前となった今,入学時のパソコン購入が必須となっています。
調べるのとかが面倒な方は,言われるがまま買うしかありません。
教科書や新生活でお金もかかるし,可能な限り節約したい!という方は、
さすがに、秒ではわかりませんが、10分でわかるパソコン性能の用語説明を投稿します。
大学新生活で購入するパソコンには・・・
結論から言いますと,高いものほど性能が良いですが、
☑ オンライン授業
☑ 画像や動画加工など行わない文章レポートや簡単な表計算
であれば,5万以下のノートパソコンで十分です。
5万以下のパソコンで十分です。
(大事なので2回)
例えば,こんなパソコンで十分です。
(※注意※ 値段は刻々と変化するので書いていません。大体5万以下を載せています。URLをリンクしているのでアクセスして確認してください。)
▼ ほぼ売り切れてます・・・
GLM薄型ノーパ Celeron メモリ8GB SSD256GB WEBカメラ
Google Chromebook HP ノーパ Pentium メモリ8GB SSD64GB
Dynabook Direct(旧東芝ダイレクト)Celeron 5205U/256GB SSD/Officeあり
さて、
パソコン選びのために必要な用語の意味
を説明していきます!
ざっくり説明
■ CPU:頭脳です。頭が良い方が,スムーズに動きます。
■ メモリー:机の広さです。机が広い方が同時にいろいろな作業ができます。
■ ストレージ:机の引き出しの大きさです。大きい方がたくさん保管できます。
■ GPU(グラフィックボード):絵の綺麗さです。絵の美しさも変わってきます。
■ Officeソフト:ワード,エクセル等のアプリケーション。ソフトがないと何もできません(大学から無償提供されることが多いので,無理して買う必要はありません。)
上記の絵に合わせて例えると,
人がレポートを作成する際には,引き出し(ストレージ)から関連書類を机の上(メモリー)に取り出し,頭脳(CPU)で考えて情報をまとめて,手(Office)を動かしてレポート資料作成をしますよね。
といった感じです。
オンライン授業に合わせて詳しく説明
CPU
パソコンを動かすための最も大事な頭脳です。当然、頭の性能が良い方がスムーズに使えますが,値段は高くなります。また,遠隔授業であるオンデマンドやZoom等の双方向通信方式などは,いずれも必要とされる性能はそこまで高くはありません。
CPUには大きく2種類があります。ひとつめが「Intel入ってる?」のCMで有名なインテルCore i シリーズ。ふたつめがAMDのRyzenシリーズです。
AMDの知名度は,インテルより低いのですが性能はインテルと同じぐらい良いですし,価格もリーズナブルなので、覚えておきましょう。
オンライン授業だけではなく,パソコンで実施するプログラミングや画像編集・動画加工も課題としてある場合は,Core i3やRyszen 3以上がおススメです。
メモリー
作業台の事です。皆様も何か物事を考え手を動かす際に,作業台にいったん資料を置いたり、作品を置いたりするかと思います。パソコン上でもCPUで情報処理する際に,このメモリーにいったん記憶させることで情報のやり取りを円滑に進めます。
作業台が広い方=メモリーが大きい方 が,いろいろな作業を同時進行で進めることができます。レポート作成しながら,PCで音楽を聴いて、インターネット閲覧などの同時作業を実施することは、より多くのメモリーが必要だという意味になります。
オンライン授業やレポート作成であれば4GBあれば十分に動きます。
PCでYoutube見ながらレポート作成なども考えれば,8GBあれば安心です。
また,画像編集や動画加工など,IllustratorやPhotoshopなどのソフトを講義で使う予定がある場合は,8GB以上が目安となります。
情報系以外の実験学部(理学部・工学部・理工学部)の研究室配属のころには,学部1年時で購入したPCもだいぶくたびれているころなので,新たに購入することをお勧めします。当ラボは,バーチャルラボを作製したり,3DCGも使ったりしますので,16GBのメモリーを積んでいます。
メモリーの増設
ノートパソコンにはメモリー増設に限界(不可)がありますが,デスクトップ型のパソコンであればメモリー増設は非常に簡単に行うことができます。使っているパソコン名(例えばDell)とメモリー交換方法でググれば交換方法はたくさん出てきます。
規格サイズがありますので自分のパソコンに合うメモリーを「パソコン工房」や「ソフマップ」等で探しましょう。
ストレージ
引き出しです。ここに作成した資料等を保存したり,パソコンの電源を立ち上げるための資料が入ってたりします(ストレージの種類によって立ち上がりが変化します)。ストレージも2種類あります。
ひとつめは,「HDD(ハードデスク)」です。昔の音楽レコードみたいに「銀色の円盤が回って、針みたいなもので読む」機構が写真からも想像できますよね。SSDに比べて,保存できる容量が大きいにもかかわらず安価ですが,デメリットは「遅い」ことです。
※SSDを使ったことがないと,HDDが遅いかどうか少しわかりずらいです。。。
HDDの容量と値段について(2021年2月11日現在,閲覧可能)
このHDDの「遅さ」を何とかしようとして開発されたのが「SSD(ソリッドステートドライブ)」です。値段終わりに容量は小さいですが,めちゃくちゃ早いです。
SSDを初めて使うと,その立ち上がりに感動します。ログイン画面が出るまでのスピードが速いです。つまり,アプリケーションの立ち上がりが早いということですので,例えば「ゲーム」をする場合は,読み込む時間がSSDの方が段違いで早いので,ストレスがありません。ゲームをするパソコンなら,ストレージは「SSD」一択です。
▼SSDの方が高いですがおススメ
オンライン授業やレポート作成という意味でも,アプリケーションの立ち上げやファイルの読み込みが早くなるので,生産性が向上します。また,SSDの方が耐衝撃性にも強いので,遠隔授業で持ち運びを考えるのであれば「SSD]の方が無難です。
SSDは250GB程度で十分ですが,大学4年間で使うつもりであれば500GB以上がおススメです。3年生ごろから研究室選びが始まるかと思いますが,研究室によっては3DCGや動画などの容量が大きいファイルを取り扱う可能性も十分にあります。
また,SSDは容量が大きい方が寿命が長いことが知られています。
GPU(グラフィックボード)
PCの絵(画像)を描く能力のことです。当然,高いほうが高解像度の絵をスムーズに動かすことができます。例えば,ゲームをやる場合,このGPUが低いと,絵が追い付いてこない現象が起きたり,全体として解像度が低く見えたりします。
グラフィックボードの値段もピンキリで,「Intel HD(6千円ぐらい)」から「RTX2000シリーズ(10万ぐらい)」など様々です。
おすすめは,GTX1650 でしょうか?? これは色々な意見があるかと思います。
遠隔授業前までは,レポート作成や遠隔授業を受けるうえではGPUは必要ありませんでした。個人的には,これからの教員や研究者あるいは営業関係(結構,全職種かな)には,IT知識と【高解像度】の遠隔授業スキルだと思います。
また,説明を単純化して絵にするスキルも必要だと考えています。
Officeソフト
大学卒業(修了)まで無料で配布してくれますので,購入する必要はありません。
ただし,Officeソフトに「ワード(word)」,「エクセル(excel)」,「パワーポイント(powerpoint)」等々,聞いたことがあるアプリケーションが含まれています。
▼
つまり,officeソフトがないと,高校で習ったであろう「文章作成」,「表計算」,「プレゼン資料」ができないです。
なお,Officeをどうしても買いたい人は電気屋か生協等で購入しましょう。理由としては,ネットショッピングサイトとして有名な「南米の森」の購入者レビューを見てもらえば一目瞭然ですがトラブってます。せめて,マー君が復帰した野球チームのネットショッピングで購入してください。大体,パワーポイント付きで3.5-6万します。
Officeは,office2019とOffice365がありますが,これについては別の投稿で説明します。
とにかく,大学新生活においては「大学から無償配布」されることをお忘れなく。
パソコンの重量
やはり,学生に聞くと【おしゃれなカフェ】や【大学の研究室】でノートPCをカタカタやることに憧れているようです。その時に,重要になってくることは稼働時間というよりは,
むしろ,パソコンの重量です。
想像してみてください,「薄型!」と書かれていても重量が3kgあったりします。教科書以外で,2.5kgの米袋やペットボトルを持ち運ぶ体力があれば問題ありませんが,肩に食い込む重さです。持ち運びを考えるのであれば,せめて1.2-1,5kg以下をお勧めします。
なお,軽いほど高くなります。
オンライン授業向けパソコンのまとめ
■ CPU:Corei3やRyzen3以上がおススメ
■ メモリー:4GBでも動くが,同時にアプリケーションを開きたいなら8GBが無難。
■ ストレージ:SSD250GBがおススメ。長く使うならSSD500GBにしましょう。
■ GPU(グラフィックボード):レポート作成・オンライン授業のみであれば不要です。
■ Officeソフト:大学から無償提供されます。
おすすめパソコンを掲載しておきますが,良いものはどんどん売り切れています。
紹介したものが売り切れていたら,上記の各性能と値段を相談して検討してください。
(2021年2月13日現在,売り切れていませんでした。)
▼おすすめ CPU;Celeron 1.6kg
▼おすすめ CPU; Corei5 重量不明
▼おすすめ 持ち運びを重視(0.6kg) ストレージSSD128GB
▼おすすめ CPU; Celeron, メモリー8GB, SSD256GB
▼おすすめ CPU; Ryzen7, メモリー8GB,SSD512GB
他にもたくさんおススメはあります。ここで得た情報をもとに,
【入学前準備教育の一環】としてPC選びを学んではどうでしょうか。
▼ 教材1:楽天
▼ 教材2: Amazon
▼ 教材3:Yahooショッピング
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