【大学教員】が教える新生活(遠隔授業)に必須なインターネット回線 & お!ススメプロバイダー
自己紹介のとおり,大学で研究室を運営しています。
大学入学【おめでとうございます!】
大学教職員全員で協力して,お子様の学生生活をサポートする次第です。
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さて、毎年聞かれる「インターネット回線(の必要性)」について,備忘録の意味も込めて書き残しておこうと思います。
「何にもわからない」保護者様と学生さん
向けに書いています。
「あっ!そういうことなの!」が少しでもあれば,うれしい限りです。
大学先生の目線でアドバイスを (更新日2021年1月)
大学閉鎖に関しては,いろいろと思うところがありますが,県をまたぐ可能性が高い大学生においては、今回の感染症および「これからの感染症対策」としても大学閉鎖にともなう遠隔授業の実施が今後も行われると思います。
1年間遠隔授業を提供した側の意見として,また学生からの授業コメントからもわかるのは、必ずしも「遠隔授業は悪いもの」ではありません。
授業を受けるという面では「移動による遅刻のリスク軽減」や「録画タイプの理解するまで何度でも視聴できる」等々、良い面もたくさんあることを実感しました。
実際,理解の点など成績に関しては全体的に去年以前より良いと感じています。他大学の先生コミュニティでもこういった意見が散見されます。ただ、「インターネット環境によって就学に差がついている。」とも感じる場面がたくさんあったのも事実です。
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そこで,備忘録の意味も込めて「インターネット回線」と「プロバイダーについて」まとめさせていただきました。ぜひ!参考にしてください。
大学生活において 家にインターネットを引く理由
オンライン授業
感染症対策としては,今回の「コロナウィルス」が落ち着いた後にもオンライン授業が対策方法として選択される可能性が非常に高いと考えています。
今回の急遽始まったオンライン授業の開始で2020年4月からは,大学内も混乱の極みでしたが,大学先生は基本的にまじめで勤勉な方ばかりですので,後期からは「オンライン授業の可能性」についてわかってきましたので,対面とオンラインを混ぜ合わせた「反転授業」なども行うことで,【大学での学び】はさらに良いものになると考えています。
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さて、「オンライン授業」と言っても、ざっくりと【3種類】の授業の形があります。
① 講義資料をダウンロードしての自学自習
② 録画された講義の動画視聴(オンデマンド授業)
③ ビデオ通話システムを利用したリアルタイム遠隔授業
および、これらを併用した授業です。
例えば、反転授業というスタイルは、①あるいは②で予習(自学自習)した後に,個別の生徒に合わせて授業を展開したり,予習しているものとして授業を発展的に進めたりします。
予習した後の反転授業としては,リアルタイム遠隔授業(③)あるいは対面授業のどちらでも実施することができます。
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オンデマンド授業(②)とリアルタイム遠隔授業(③)では,事前に書き込む資料を配布したり,机にノート等を広げて板書を写させたり,画面を視聴しながら授業を受けるのが一般的です。
学生さんに聞いたところ大雑把に2種類の受講スタイルがあります。
1.パソコンで視聴しながら受講する。
2.携帯やタブレットで視聴しながら受講する。
「タブレットはまだしも、携帯は目が疲れるんですよね。」という苦学生の意見を聞くことがあります。一人暮らしの家にインターネットがないので、動画視聴する方法が「携帯しかない!」とのこと。
大学の授業はおよそ90分あります。90分の授業を携帯で見続けることの大変さ、就学に差がつくのは予想できます。
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インターネットが使い放題のアパートに住むか、あるいはインターネット回線を引いてあげたほうが良いです(というか、引いてあげて!)。また、インターネット回線を引く意味としては,下記の【通信料】や【コスト】にも深くかかわってきます。
【Point!】どの媒体で視聴するかで修学に差がつくのは想像してもわかる。
提出物とPDF化
遠隔授業でも、【当然,提出物はあります】。
大学は高等学校までとは違って時間割は自分で決めます(履修登録)。さらには,授業に出ていれば卒業が出来るということではなく,文部科学省を通して各大学において決めた卒業に必要な単位数(授業数)を修得しておく必要があります。
例えば,卒業に必要な単位数が「120単位」だとして,119単位で「1単位」でも足りないと,卒業できません。もう一年あるいは半年間の授業料を収める必要があります。必修単位とか選択必修とか授業の種類もありますがそれは別の機会に投稿します。
この単位を修得するためには,授業の担当教官から課せられる【課題】をこなす必要があります。レポートであったり,テストであったり。
さて,もう一度書きますと,
遠隔授業でも単位認定するために提出物が課せられます。
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別の見方をすると,遠隔授業だからこそ提出物が重要になると思います。遠隔授業のデメリットは,
・学生さんが授業に出席しているが聴講しているかわかりづらい。
・学生さんの授業に対する理解度が見えにくい。
・遠隔授業のために,知識(暗記物)を問うテストは実施しづらい。
対面授業であれば,学生さんの授業に対する反応も見えますしカンニングも防げますので,いろいろな点で評価をつけやすいのです。遠隔のため知識を問う問題を出しづらい以上,記述問題が多くなります。
記述問題ということは▼
自分の考えを文章で書くってことです。
遠隔授業の場合、学生さんが授業を修得したかどうかは【提出物】で判断されることが多くなります。
携帯で書くの大変です。パソコンで書いたレポートを,携帯に転送して,携帯から提出する・・・家にインターネットがないのにパソコンから携帯にデータを転送するのは結構大変です。USBケーブルでパソコンと携帯をつなぐ,あるいはFreeWifiが飛んでいるカフェにGoでしょうか。(インターネットがあったほうが楽ですよ。)
入構禁止でなければ,大学に必ずある【FreeWifi】を活用できます。
【Point!】提出物をストレスなく提出するためにもインターネット回線は必須
大学生に必須なインターネット回線の条件
通信容量無制限にして!
結論から言いますと、通信料無制限にしてあげてください。
というのも,使用するソフトや環境にもよるのですが,Zoomを使ったオンライン授業を90分間受講すると,約450MB程度の通信量が必要になります。
1日に3個の授業がある場合,これだけで1~1.5GB程度使用することになります。
授業だけで1日1GB程度使用することになります。
普段にも「携帯で動画を観たり,ゲームもしたりする」でしょう。
1か月で20日間授業があれば,授業だけで20GB必要となります。
お子さんに尋ねてみてください。一か月で「20GB必要だけど?動画とか我慢できる?」
ネット回線によっては,1か月の通信容量が決まっているものがあります。
さらには,上記のインターネット回線を開かずに【携帯で何とかしよう】という学生さんは,当然容量制限がかかっているでしょうから,
容量制限によって授業を受講できない!
容量制限によって提出物が出せない!
ということが実際に発生しています。
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コロナが始まって間もないころは,こういったことは考慮してくれる先生が大勢いましたが,時が流れてこれまでにいろいろなトラブルを経験した結果,容量制限による提出物の未提出等を考慮してくれない先生も徐々に増えつつあります。
容量制限があるタイプの回線を選ぶのであれば,なるべく容量の大きい契約をしてあげてください。
あるいは!!
どれだけの通信料が増えても料金が一定の光回線や容量無制限で使えるWiMAXなどの回線を選ぶのが良いかと思います。
これらの環境であれば,通信速度も十分に早いので遠隔授業にも耐えられますし,遠隔で友人と相談しながらレポート作成も行えます。
大学で新しく出会った友人と遠隔でもワイワイ議論するのは楽しいものです。
【Point!】容量無制限で使えるインターネット回線がおススメ。
▼モバイルWiMAX:家の外に持ち出せるモバイルタイプもあります。
さて、遠隔授業にとってのインターネット回線の必要性を少しでもお伝えできたかと思いますので,プロバイダーについてご紹介していきたいと思います。
プロバイダーというのは,インターネットという世界を使うための入り口だと思ってください。
インターネットを使うための入り口は様々な会社が提供しています。プロバイダーを選ぶ際のポイントは2点あります。
1点目:安定性と速度
2点目:利用料金・特典
利用料金もプロバイダーによって差があります。さらに,キャッシュバックやWi-Fiルーター無料レンタルなどの特典もあります。
大学生に必須なインターネット回線の選び方
スマホのキャリアと合わせる回線
インターネット回線を選ぶ際には、ソフトバンクやauやdocomoなどの携帯キャリア と合わせると利用料金が安くなる場合があります。また,スマホの月額使用料も節約できることがあります。
例えば,月額500円安くなれば,年間で6000円,大学4年間で24000円の節約にもなることを考えればプロバイダー選択の理由の一つに考えて良いと思います。
下記に、主要キャリアの案内を示させていただきます。
▼「どこも光」リモートワークやオンライン授業にもピッタリ! v6プラスで驚きの速さ&高性能Wi-Fiルーターが0円! Buffalo製をはじめ3種類の中から選択できます。
▼「auひかり」高額キャッシュバックやWiFiルーターの無料提供があります。
▼「ソフトバンク光」キャッシュバックあります。スマホとセットでお得になります。
面倒な配線や設定が不要で即使える回線
光回線は工事が必要です。WiMAXは電波を使ってインターネット回線に接続しますので,工事をする必要がなく、申し込んでからすぐに使えるのも魅力です。
また,在学中に引越しをしたり,卒業後も面倒な契約作業をしたくないためそのままプロバイダーを持っていきたい!と思うのであれば,
電波を使ってインターネット回線に接続するタイプは解約する必要はなく,そのまま次の住居に持っていくことも可能です。
また,手のひらに収まる【モバイルルーター】か,自宅に据え置いて使う【ホームルーター】の二種類があります。
無料Wifiが飛んでいないCafeや図書館などでPC使いたい場合は,モバイルルーターがおススメです。
工事不要で即日利用可能なプロバイダー一覧
▼ GMOとくとくBB:工事不要のwifiなら高額キャッシュバックが大好評のGMOとくとくBBです。
▼ ASAHIネット WiMAX2+:家でも外でも使えるモバイルWi-Fiルーターサービスです。 配線工事なしで、届いた日から使い始められます!お得なキャンペーンも実施しています。
▼ DTI WiMAX:月額料金が無料のキャンペーンも行われている時期があります。
他にもたくさんありますので,調べてみてください。
▼J:COM
JCOMはケーブルテレビとしても有名ですが,インターネット回線の提供もしています。通信料無制限なので,動画も遠隔授業も全く問題ありません。
JCOMを導入している「マンション」が全国に多くありますので,マンションにお住まいの方は特別かかっくで利用することができます(J:COM In My Room)。自分の住まいが対象かどうか検索してみてください。
電気やガス水道なども一括で契約することができますので,割引率が大きいです。
最後に、感染症対策として急遽浸透した「遠隔授業」ですが,遠隔授業に対するスキル向上に加えて,技術的な進歩も著しく,
特に,遠隔授業のメリットが明らかになってきたことからも,
この遠隔授業は今後もより良い教育のために増えてきます。
これまでスマホで何とかなっていた大学授業もパソコンがないと非常に不便になります。
ファイルをダウンロードして,パソコンでレポートを作成し,メールで提出します。この一連の流れがパソコンで完結できます。
携帯でもやろうと思えばできますが,教育格差は広がってしまうかと考えています。選択するのは自分自身です。大学の先生は自分の研究に人生をささげても良いと思って学問を学んできていますので,どこの大学でも「面白い講義」がたくさんあります。だって、その学問を作ってきた先生が授業をやっていたりしますからね。そういった面白い講義もパソコンがないからインターネット回線がないからという理由で諦めるのはもったいないと思います。
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